2016.12.05

第3回「浅草」


「たかが風俗のために遠出をするなんて」

そう思っていた。
この人生で、一人の男として
あと何回旅に出ることができるだろう

不思議な魅力を放つ場所へ
モアグループがあなたを案内します

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遊ぶ食べる

 

火事と喧嘩は江戸の華

 

文化の中にひそむ色気

「火事と喧嘩は江戸の華」

400年前、日本人たちはをかつての東京の輝きをこう例えた。そんな文化を古くから支えていたのが東京・浅草である。古くから芸能、風俗、商売が入り交じった町は、今なお古き良き江戸っ子文化が脈々と受け継がれていた。

 

浅草のシンボルマークである雷門の大提灯をくぐると日本最古の商店街の一つ、仲見世通りが現れる。
店先で買った人形焼きを頬張りながら練り歩く。焼きたてのせんべいの香ばしい匂いが目の前を通り過ぎていく。今や仲見世は日本文化と国際化が融合したエリアに様変わりしている。和傘や着物を眺める外国人観光客の姿も珍しくはない。

 

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浅草寺でお参りを済ませた後は待ちに待った腹ごしらえ。浅草はどじょう鍋そば天丼と食い道楽にはたまらない名物がずらりと並ぶエリアだ雷門から少し離れたアーケードにある『尾張屋』は浅草で100年以上も店を構える老舗店だ。

店内はすでに満員だが、運良く一席空いていた。


「師匠。冗談言っちゃいけませんよ」


ふと、横のテーブルからふと言葉が聞こえてくる。 和服姿と喋り方から落語家とお見受け。

師匠方は今夜のお酒の作戦を立てているようである。 江戸っ子言葉に耳を傾けながら、天ぷらそば(1,500円)を頂く。
出汁の効いたつゆとほのかなゆずの風味がいくら食べても食欲をそそらせる。

 

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呑む

 

ホッピーの魔力

 

樽生ホッピー「鈴芳」にて

お店を出ると、足早にお目当てのホッピー通りへ。
透明のビニールシートが垂れた露店からは男女の笑い声が漏れてくる浅草で唯一と言われる樽生ホッピーを扱う『鈴芳』に誘われてみる。
望むところと白の生ホッピー(550円)を注文。のどごしとほのかなビールの風味、口の中で溶ける焼酎の甘みはホッピーでしか味わえない代物。

東京でも珍しい樽生ホッピーは瓶とは違い、新鮮そのもの。韓国風牛すじ煮(650円)をつまみにあれよあれよと2杯も飲めばもう夢見心地だ。

 

>>浅草で飲むならこの店

 

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散歩がてら川沿いを歩いてみるふと夜空を見上げると高さ634mを誇るスカイツリーが浅草の町を見下ろしていた。 ここ浅草は江戸っ子の町である一方、吉原遊郭に代表されるよう、花街としての一面もあった。 江戸時代、男性客は山谷船と呼ばれる船で川を渡り、、女の待つ吉原へと出掛けていたのである。屋形船が一隻、二隻とすれ違うようにして川沿いを流れていく。江戸っ子と遊女。男と女が行き交う町こそが浅草の真の醍醐味なのかもしれない。

 


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