西洋において相手と親密になろうとする時に「握手」をするのは「自分は手に武器を持っていませんよ」という意思表示からきていると言いますよね。
そういえば、劇画の『ゴルゴ13』の主人公は「握手をしない」というのがポリシーです。
理由は「相手に自分の利き腕を預けないため」といいますから、握手の起源から考えても理にかなった話です。
この「握手」には敵意ががないことを示す他にも「相手と触れ合うスキンシップ効果」「相手のパーソナルスペースに入り込める」という効果もあります。
パーソナルスペースとは、アメリカの文化人類学者エドワード・ホールが提唱した「他人に近付かれると不快に感じる空間」のこと。
握手では4つのパーソナルスペースのうち、1番近い「密接距離(0~45センチ)」に入ることが可能です。
考えてみれば、初対面の相手にいきなり触れて、本来は親しい相手にしか許されない「密接距離」に入ることができるのですから、とても便利な習慣です。
ビジネスシーンでもうまく使いたいものですよね。
政治家が選挙活動で、とにかく握手をしてくるのもよくわかります。
因みに、相手に1番好意を持ってもらえる握手の時間は、約3秒の握手だそうです。
本日もよろしくお願い致します。
加勢