スペインが生んだ20世紀最大の芸術家パブロ・ピカソ。
バルセロナの美術学校やマドリードの王立美術学校で学んだのち、1900年にパリを訪れて以降、フランスを活動の場としました。
画家・ロートレックからの影響下、貧しい人々を青い色調で描く「青の時代」を皮切りに、数々の変遷期を経ました。
ピカソは91年という長い生涯にわたって表現活動を続けましたが、彼は亡くなる間際までその創作意欲を失うことはありませんでした。
ピカソは生前、よくこんな言葉を述べていたと伝わります。
「絵画に終わりはない。(中略)それはたいてい何者かによって中断させられるだけなのだ」
ピカソは一般的に「パブロ・ピカソ」と呼ばれていますが、実は彼の本名はとても長いです。
「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセー・マリーイス・イ・ピカソ」というのが彼の本当の名前であります。
キリスト教徒がつける洗礼名のためにこれほど長い名前になったのですが、一説によるとピカソは自身の本名が長すぎて覚えきれなかったそうであります。
最後につけられている「ルイス・イ・ピカソ」はルイスが父親、ピカソが母親の姓で、スペインでは名前の最後に自動的につけられるといいます(イは「~と」の意味。英語のandに相当します)。
本来ならば父親の姓であるルイスを名乗るところでしょうが、彼の故郷ではありふれた姓だったことから、ピカソと称するようになりました。
本日もよろしくお願い致します。
加勢