今日は『劇画の日』
1964年(昭和39年)のこの日、青林堂の創業者・長井勝一(1921~1996年)が劇画雑誌の『月刊漫画ガロ』を創刊
漫画家・白土三平の『カムイ伝』をはじめ、水木しげるの『鬼太郎夜話』、つげ義春の『沼』『ねじ式』などが登場し、大人向けの劇画ブームの拠点に。
『ガロ』は大学生など比較的高い年齢層の読者に支持され、独創的な誌面と伝説的経営難の中で独自の路線を貫き漫画界の異才をあまた輩出。
独自の作家性を持つ個性的な漫画家たちの作風は「ガロ系」と呼ばれます。
その後、『ガロ』は青林堂の創業者である長井勝一の死去に伴い衰退し、1997年(平成9年)に休刊。
翌年の1998年(平成10年)にいったん復刊しましたが、2002年(平成14年)以降は実質発行がない状態となっています。
その一方で、1998年(平成10年)から青林堂の系譜を引き継いだ青林工藝舎が事実上の後継誌『アックス』(AX)を隔月で刊行。
劇画は、漫画の表現技法、もしくは漫画のジャンルの一つ
「劇画」という名称は漫画家・辰巳ヨシヒロ(1935~2015年)の考案によるものであり、1959年(昭和34年)に結成された劇画工房の誕生以降の劇画ブームによって世間一般に名称が定着。
劇画とは、それまでの子供向け漫画から一線を画した漫画表現の手法。
辰巳らは自分たちの作品が子供向けという評価を受けることを極端に嫌っていました。作風としてはハリウッド映画やハードボイルド小説の影響が大きい。
劇画工房の結成に携わった8人のうちの1人が劇画界の代表的人物のさいとう・たかを(1936~2021年)。
貸本漫画時代に劇画の分野を確立した人物の1人であり、一般漫画の世界に転向後も『ゴルゴ13』『鬼平犯科帳』など数々のヒット作品を生み出しました
(雑学ネタ帳より)
漫画の技法にもジャンルがあるとは知りませんでした
確かに、水木しげる先生の作品は私が普段読んでいるのと違う感じがしました。
ゴルゴ13は競馬場でたまにコラボCMが流れるので知っています。鬼平犯科帳はドラマで見てました(再放送)
りか