ヒトは、一般に血糖値が下がると空腹を感じます。
これは、血糖値の低さに脳が反応して何か食べるようにという指令を出すからです。
ところが空腹を感じても放置すると、しばらくして気にならなくなります。
これはなぜでしょうか。
わずかな時間での話なら、有り体にいえば慣れの時間です。
しかし、長時間食事を摂らずに空腹を放置した場合、体を動かすエネルギーの生み出し方が普段とは変わってきます。
ヒトは、一般に炭水化物を分解して糖を作り、それを体の養分とするのですが、長く炭水化物を摂らずにいると、今度は脂肪を分解してエネルギーに変え始めます。
この時に出るケトン体という物質は、空腹感がなくなる方向に満腹中枢を刺激するので、お腹が空いたとは感じ難くなっていきます。
時折ダイエット中の人から甘酸っぱい匂いがするのも、このケトン体が出ているからなのです。
本日もよろしくお願い致します。
加勢